アンジェリーナ・ジョリー
アンジェリーナ・ジョリー
UNHCR特使
アンジェリーナ・ジョリー氏の人道問題への関心が高まったのは2000年、主演映画「トゥームレイダー」撮影のためカンボジアに行ったことがきっかけだった。撮影終了後、ジョリー氏はUNHCRの職員と人道支援の現場へ足を運ぶようになった。それ以来、ジョリー氏の人道問題への関心の高さと強い思いは揺らぐことはなく、避難を余儀なくされた人々の現状を伝え、国際的支援を訴えるという活動を精力的に行ってきた。2001年UNHCR親善大使に任命されたジョリー氏は、アクセスしにくい40ヶ所以上の人道支援の現場へ赴き、難民、避難民となった何百万人もの人々の苦しみを伝え、保護を訴えて来た。
2012年アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は、ジョリー氏の献身的な活動を高く評価し、UNHCR特使に任命した。特使に任命された2012年4月にはエクアドルを視察するなど、より大規模な人道危機と向き合うことになった。
ジョリー氏はUNHCRが行なう人道支援活動の現場を視察するだけでなく、国際的な外交の場でUNHCRや高等弁務官の代表として難民や避難民の声を伝えるという活動を行ってきた。ジョリー氏の活動は、紛争によって避難を余儀なくされた人々にいかに最善の解決策を提供できるかについての議論を高める上で大きく寄与した。
ジョリー氏は、UNHCRへの寄付という形でも貢献してきた。2001年からこれまでに総額500万米ドルもの寄付を行なってきた。寄付金は主にケニアやアフガニスタンでの学校建設や生活改善のために使われた。
2003年にはカンボジアで「マドックス・ジョリー・ピット基金プロジェクト(Maddox Jolie-Pitt Foundation project)」を立ち上げ、カンボジアの農業、教育、医療、職業訓練、インフラ整備、農村開発やマイクロクレジットプログラムと多岐にわたる分野で貢献してきた。
2005年には「難民と移民の子どもたちのためのセンター(National Centre for Refugee and Immigrant Children)」を立ち上げ、若い難民申請者が無料で法的支援をうけられるようにした。2008年にはマイクロソフト社と協働で「弁護を必要とする子どもたちのための組織(Kids in Need of Defence)」という法律事務所によるプロボノ組織を立ち上げ、法的機関、NGO、ボランティアが一緒になって、米国在住で保護者のいない移民の子どもたちに法的支援を提供してきた。
さらに紛争の被害を受けた子どもたちへ教育プログラムを提供する「紛争の影響を受けた子どもたちへの教育パートナーシップ(the Education Partnership for Children of Conflict)」の共同代表も務めている。
2007年、ジョリー氏は外交評議会(Council on Foreign Relations - CFR)のメンバーとなった。それ以降、「大量残虐行為と大量虐殺廃止の介入」を含む多くのCFRの特別報告に対し、資金提供をしている。2010年にはハイチを数回訪問し、政府の法的統治能力を強化するための「ジョリー・リーガルフェロープログラム」を設立。これはハイチに若い弁護士を派遣し、政府の児童保護の支援強化を目的にしている。
同年3月にはコリン・パウエル氏とともに米国UNHCR協会とクウェート・アメリカ基金の晩餐会に特別ゲストとして出席し、イラクの難民女性や子どもを支援するために100万ドルを集めた。その席で、ジョリー親善大使は、難民と移民の子どもたちのためのセンター(National Center for Refugee and Immigrant Children)の開設を発表した。
2005年6月、ジョリー親善大使はワシントンにおいて、コンドリーザ・ライス国務長官と1994年のルワンダ大虐殺から逃れた人々を保護した元ホテル支配人のポール・ルセサバギナ氏とともに「世界難民の日」に合わせた数々のイベントを主催した。
2007年、ジョリー親善大使は外交評議会(CFR)のメンバーとなった。ジョリー親善大使は「大量残虐行為と大量虐殺廃止の介入」を含む多くのCFRの特別報告に資金提供している。2010年にはハイチを数回訪問し、政府の法的統治能力を強固なものとするために「ジョリーリーガルフェロープログラム」を設立。このプログラムはハイチに若い弁護士を派遣し、政府の児童保護を支援強化を目的としている。
一方「ジョリー・ピット基金」からはナミビアのナンクス野生動物サンクチュアリーの傷ついた動物の保護、人と動物との争いを最小限にするための支援金が提供されている。さらに、カンボジアとエチオピアにエイズと結核の子どものための治療施設を設立した。
このようにジョリー氏の人道支援への献身はとどまることを知らない。2003年には国連特派員協会の第一回「国連特派員協会賞」を受賞した。2005年には難民支援活動が認められ、アメリカ国際連合協会と国連経済評議会の「グローバル人道賞」を受賞。2007年には国際救援委員会から「フリーダム賞」をグテーレス高等弁務官とともに受賞した。2011年10月、UNHCRはジョリー氏の親善大使、特使としての10年にわたる人道支援への貢献を表彰した。
2012年4月より、UNHCR親善大使からUNHCR特使に任命された。
【フィールドミッション】
2015年
・ 2015年7月 ミャンマー
・ 2015年6月 トルコ
・ 2015年1月 イラク
2014年
・ 2014年9月 マルタ
・ 2014年6月 タイ
・ 2014年2月 レバノン
2013年
・ 2013年6月 ヨルダン
2012年
・ 2012年12月 ヨルダン
・ 2012年9月 イラク
・ 2012年9月 トルコ
・ 2012年9月 レバノン
・ 2012年9月 ヨルダン
・ 2012年4月 エクアドル
2011年
・ 2011年6月 マルタ、イタリア
・ 2011年6月 トルコ
・ 2011年4月 チュニジア
・ 2011年3月 アフガニスタン
2010年
・ 2010年12月 スペイン
・ 2010年9月 パキスタン
・ 2010年8月 ボスニア・ヘルツェゴビナ
・ 2010年6月 エクアドル
・ 2010年4月 ボスニア・ヘルツェゴビナ
・ 2010年2月 ハイチ
2009年
・ 2009年10月 シリア
・ 2009年9月 ケニア
・ 2009年7月 イラク
・ 2009年2月 タイ
2008年
・ 2008年10月 アフガニスタン
2007年
・ 2007年8月 イラク、シリア
・ 2007年2月 チャド
2006年
・ 2006年12月 コスタリカ
・ 2006年11月 インド
2005年
・ 2005年11月 パキスタン
・ 2005年5月 パキスタン
2004年
・ 2004年12月 レバノン
・ 2004年10月 スーダン
・ 2004年10月 タイ
・ 2004年6月 チャド
・ 2004年4月 アリゾナ(アメリカ)
2003年
・ 2003年12月 エジプト
・ 2003年12月 ヨルダン
・ 2003年8月 ロシア
・ 2003年4月 スリランカ
・ 2003年3月 タンザニア
2002年
・ 2002月12月 コソボ
・ 2002年10月 ケニア
・ 2002年6月 エクアドル
・ 2002年5月 タイ
・ 2002年3月 ナミビア
2001年
・ 2001年8月 パキスタン
・ 2001年6−7月 カンボジア
・ 2001年2月 シエラレオネ