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フォトギャラリー

命の危険を冒し、海路で避難する難民の悲痛な叫び

2013年10月21日

今月、イタリアのランペドゥーサ島の沖で数百人を乗せた船が沈没した。船には300人以上が乗っており、その多くは子どもだった。救助されたのはそのうち156人のみ。この事故は多くの死者を出したが、その後も欧州への危険な渡航を試みる難民が減る気配はない。少しでもましな生活を求め欧州を目指す人が多いが、ソマリアやエリトリアでの迫害から逃れて欧州へ向かう難民もいる。これは地中海だけで起きていることではない。貧困、紛争、迫害を逃れ、命懸けでアフリカからアデン湾を必死で渡ろうとする人々や、安全な場所を求め、ベンガル湾へ向かうミャンマーのロヒンギャ族、ボートでオーストラリアを目指す様々な国籍の人々や、カリブ海を渡ろうとする人もいる。1970年代から80年代にかけてベトナムなどから逃れたいわゆる「ボートピープル」を記憶している人も多いだろう。各国政府は、難民が避難する際、命を落とす危険を回避するためにも連携する必要がある。この数々の写真は、世界各地でボートで脱出する人々の苦境をUNHCRが捉えたものである。

安全を求めて旅をする生まれたばかりの赤ちゃん

2013年9月11日

4番目の子どもとなる娘ハウラーが生まれて3日後。母ぺロズは故郷であるシリア、ハッサケ県は子どもたちにとって危険すぎると判断した。ぺロズは、たとえ危険な道のりであったとしてもイラク北部へ旅立つことを決意した。その道のりでペロズとハウラーは体調を崩してしまった。「赤ちゃんは生き延びることができないのではないかとても心配でした。」と27歳のぺロズは語った。

シリアとイラクの国境は閉ざされていたが、国境の守衛は生まれたばかりの赤ちゃんを不憫に思い、ペロズの家族をイラク側へと入れてくれた。数日後にペロズと子どもたちは父親との再会を果たし、現在はアルビル郊外の小さな公園で何百人もの難民たちと共に過ごしている。

蚊と日中の酷暑に苦しみ、夜は数枚の毛布で暖を取り、パンとチーズの朝食で栄養を取るペロズと夫は、早くテントのある場所で落ち着けることを願っている。

ここ数週間で何万人ものシリア人がイラク北部へ逃れた。既存のキャンプは収容人数を超えているため、難民の家族の多くは、生活できるところならどんなところでも場所を選ばず避難している。地元政府はクシュタパの公園から一番近いキャンプへ、難民の移転し始めた。UNHCRは難民登録、テントの供給、救命活動に力を注いでいる。

シリア難民:避難生活を送る100万人の子どもたち

2013年8月29日

2013年8月23日
シリア内戦が3年目に突入し、UNHCRはシリア国外に逃れたシリア難民の子どもの数が100万人を超えたと発表した。8歳のアヤは、2011年に家族とともにレバノンに避難してきた。現在はトマト、ピーマンやにんじんの畑に囲まれた肥沃なベカー高原の一時滞在場所で千人以上もの難民と一緒に暮らしている。幼い少女は好奇心旺盛で、学ぶことが大好きだが、この2年の間ほとんど学校に通えていない。夢は小児科のお医者さんになることだという。しかし、彼女のお父さんは病気で働く事が出来ないため、近くの学校までの月20米ドルのバス代を払うことが出来ない。兄弟がお金を稼ぐために畑で仕事をする間、アヤは家に残り、障害を持つ11歳の姉、ラビバの世話をしている。家族は「アヤはたくましく、周りを元気にさせる明るさを持っている」と語る。

ブルキナファソ国境沿いからの移転

2013年8月 7日

避難生活を送る難民をより安全な場所へと移転させる道のりには、様々な困難がつきまとう。ブルキナファソでは、UNHCRがパートナー団体及び政府と協力して、数千人のマリ難民の家族をダンバなどの国境沿いの場所から100km南へ下ったところにある、より安全なキャンプへの移転を行った。灼熱の過酷な環境の中、支援関係者はこれまで使われていたシェルターを解体し、旅路へ向けて難民が荷物をトラックに積み込む手助けをした。

新しい避難場所メンタオでは、以前よりもシェルター、食糧、医療などの緊急支援へのアクセスが容易になった。写真家ブライアン・ソコルによるこれらの写真は、71歳の遊牧民アガデ・アグ・モハメドとその家族が3月にダンバからメンタオへ向かった旅路を追ったものである。アガデの家族は昨年、2人の息子、兄弟、5人の甥の命を奪った暴動から逃れるため、故郷のガオ地方から避難した。2013年4月中旬時点で、17万3000人以上のマリ難民が周辺国へ逃れている。乾燥した西部アフリカのこの国の中には、26万人の国内避難民がいるとされている。


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