UNHCRは、1カ月にわたり紛争が続くエチオピア北部のティグレ地域において、状況が整えばすぐに人道支援活動を再開できるよう準備を進めています。
国連と連邦政府は、紛争の影響を受けている市民に対する人道支援として、同地域へのアクセスを許可するという合意に達しています。
現場のUNHCR職員はパートナー団体と連携し、ティグレのシレではおよそ5,000人の国内避難民に対して、水、栄養価の高いのビスケット、衣類、マットレス、スリーピングマット、毛布などの配布を始めています。
しかしながら、この地域で孤立状態にあるエリトリア難民キャンプについて警戒すべき報告も出ています。被害や混乱の詳細はアクセスが再開し、現地で情報を得るまでは確認が難しい状況です。すでに多くのエリトリア難民が安全を求めて、キャンプから避難を始めているかもしれないという懸念もあります。
UNHCRはロジの調整に加え、人道支援活動の再開前に安全・治安についての調査の必要があるか、州政府の難民担当局と議論を続けています。
隣国のスーダンではエチオピア難民の避難が続いており、その数は4万7,000人に達しています。昨日だけでも1,000人以上、多くは夜の到着でした。難民は安全を求めてまだ多くの人が移動していると話しています。少数ではありますがこの数日で、エリトリア難民もティグレ地域から逃れてきています。
UNHCRはスーダン当局と連携し、約1万1,150人の難民を国境近くから70キロほど離れたキャンプに移送しました。
難民の多くは、まだエチオピアに残っている家族の到着を待って国境近くにとどまることを望んでいます。すぐに故郷に戻れるかもしれないという期待もあり、その中には収穫の時期に逃れてきた農民もいます。しかし難民たちはみな、ティグレ地域での衝突の激化を恐れ、不安な日々を送っています。
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