“私たちが相互依存の世界に生きているということ、
新型コロナウイルスにより まさにそのことを気付かされた”
フィリッポ・グランディ 国連難民高等弁務官
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官のメッセージは、この数カ月、まさに世界が経験してきたことを表しています。
新型コロナウイルスの感染は、国境も言葉も関係なく広がり、この地球上のすべて人の脅威となっています。その中にはもちろん、難民など故郷を追われた人たちも含まれています。
世界的な感染拡大を目の当たりにし、私たち一人ひとりの健康は、社会の最も脆弱な立場にいる人たち、難民、無国籍者、国内避難民などの健康とも、密接につながっていることは明らかです。
今こそ、世界がひとつとなり、協力し、連帯を示さなければ、この危機を脱することはできません。
<新型コロナウイルスの影響に伴う勤務体制の変更について>
現在、UNHCR駐日事務所では、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、原則テレワーク体制を実施しています。
お問い合わせの際は、代表番号(03-3499-2011)、もしくは、各部署の担当者に直接ご連絡ください。
【故郷を追われた人を救うために~UNHCRの新型コロナウイルス対応】
新型コロナウイルスから難民や国内避難民などの命を守り、生活の安全を確保するため、以下のような活動を強化しています。
▶ 安全な水の確保、医療システムの整備、衛生用品の配布
▶ 感染地域を随時モニターし、感染を防止への対策を講じる
▶ 緊急支援物資の空輸や隔離エリアの設置など、可能な限り
受け入れコミュニティでの公衆衛生の対策を強化を図る
▶ 既存・新規のネットワークを活用し、コミュニティ内での情報伝達を支援
▶ 手洗い、ソーシャル・ディスタンス、感染者の隔離、医療へのアクセスなどに関する
ガイダンスや信頼性のある情報の提供
▶ シェルター設備や主要な緊急援助物資の配布
▶ 感染拡大の社会・経済的な影響抑止のための現金給付支援の拡大
▶ 国境が閉鎖がされても庇護を求める権利をはじめ、故郷を追われた人の
権利と保護が尊重されるよう周知を図る
▶ 現場レベルでパートナーと連携し、心理カウンセリングの提供、
性とジェンダーに基づく暴力の防止と対応のための対策を共有