マレーシア航空墜落事件で第20回国際エイズ会議には暗雲が漂いました。事件による298人の犠牲者のうち、6人が会議の関係者だったといいます。しかし、この悲劇にもかかわらず、今週メルボルンに集う人びとには、前向きな気持ちになれる理由があります。世界保健機関(WHO)が、この疫病の勢いが減じていると発表したからです。HIVの新規感染者数は減少傾向にあり、エイズの死者数も2009年以来25%減っています。その上、(HIV感染者のほぼ半数にあたる)1,500万人に抗レトロウイルス治療を2015年までに提供するという目標も、限りなく実現可能とされているのです。