ユニクロ「難民キャンプ派遣プログラム」ミャンマー・カチン州で調査

UNHCRとグローバルパートナーシップを結んでいるユニクロとの間で行われている「難民キャンプ派遣プログラム 」。この「難民キャンプ派遣プログラム1」でファーストリテイリングCSR部の中野さんと伹野さんが国内避難民が多く生活するミャンマー・カチン州の州都ミッチーナにある国内避難民のキャンプを訪れた。

[et_pb_image_caption admin_label=”Image with Caption” src=”http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2017/05/ws140228-1.jpg” caption=”日本で回収された服のサンプルを見せる中野さんと伹野さん” copyright=”UNHCR/M.Savary”] [/et_pb_image_caption]

2人はカチン州の国内避難民キャンプでの衣料ニーズを把握するとともに、キャンプで生活する避難民の女性がどのような課題に直面しているかを実際に対話をする中で調査を行った。

キャンプで生活する女性は、毎日働いたとしてもリサイクルされた服を一年に一着買うのが精一杯だという。ユニクロ社員の2人がサンプルとして日本から持ってきたユニクロの服を見せると、「こんな質の良い服を提供して頂けるならとても嬉しい」という反応が返ってきた。

[et_pb_image_caption admin_label=”Image with Caption” src=”http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2017/06/ws140228-2.jpg” caption=”©UNHCR/M.Savary”] [/et_pb_image_caption]

避難民の女性の一人は「今私たちが持っている服は、避難するとき持ち出すことが出来た服だけです。避難生活がこんなに長期化するとは思ってもいませんでした。」と語った。

中には何も持ち出すことが出来ず、着のみ着のままで避難してきた人も多いという。避難生活が2年以上におよび、将来の見通しが立たない中多くの避難民が強いストレスを抱えて生活している。しかし女性達はそんな中でも、家事をこなし、自身が新しいスキルを身につけて生活をより良くし、子どもに教育を受けさせたいという熱い思いを持って日々生活している。

[et_pb_image_caption admin_label=”Image with Caption” src=”http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2017/06/ws140228-3.jpg” caption=”© UNHCR/M.Savary”] [/et_pb_image_caption]

伹野さんは「一見自分とはかけ離れていると思われるような過酷な現実を理解し、そのような状況下で生きる人々に『ユニクロとして何ができるか』を探し出すためにインターンシップに参加した。」と語った。日本へ帰国した2人は調査結果をもとにカチン州における服の配布も視野に支援計画を立てる予定だ。

[et_pb_image_caption admin_label=”Image with Caption” src=”http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2017/06/ws140228-4.jpg” caption=”プレゼントされた折り紙で遊ぶ子ども” copyright=”UNHCR/M.Savary”] [/et_pb_image_caption]

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12011年にUNHCRとグローバルパートナーシップを結んだユニクロは、ふたつのインターン派遣プログラムを開始した。日本に住む難民の 自立支援としてユニクロ店舗で職業体験の場を提供する「難民インターンシップ」。もうひとつは「難民キャンプ派遣プログラム」。これはユニクロ従業員 を半年間2名ずつ年間4名を難民キャンプに派遣し、衣料ニーズの把握や全商品リサイクル活動に基づく衣料配布などを行うもの。