UNHCR、四半世紀にわたり難民支援を続ける金井昭雄氏の緑綬褒章受章に祝意を表す

東京(29日)発 本年春の褒章が4月29日に発令され、25年間あまりにわたり、世界中で10万人以上の難民や国内避難民の検眼を行い、眼鏡を提供することで、これらの人々の生活の質の向上に貢献してきた、株式会社 富士メガネ会長の金井昭雄氏が、社会奉仕活動に従事し顕著な実績のある個人等を対象とする緑綬褒章を受章された。UNHCRは、金井氏の人道支援活動に対する献身と、視力改善という難民の苦境の軽減に取り組んできた功績にあらためて敬意を表するとともに、この度の緑綬褒章受章に祝意を表す。

金井昭雄氏はオプトメトリスト(検眼士)として1983年に人道支援活動を開始し、避難途中で眼鏡を失ったり壊してしまったタイのインドシナ難民に対して、視力検査を行い、眼鏡を提供した。金井氏の支援を受けた難民の多くは、当時、米国に第三国定住するための事前教育を受けていたところで、勉強するために眼鏡を必要としていた。 金井氏は難民の視力を検査し、ここから金井氏の長期にわたる難民支援活動が始まった。 金井氏とUNHCRの協力は1984年に始まり、以後、ネパール、タイ、アゼルバイジャン、およびアルメニアにおいて、故郷を追われた人々の支援活動を26回以上にわたり続けてきた。金井氏は、これまでに11万9000組以上の眼鏡を寄贈し、検眼機器や支援金を提供、また現地の医療関係者のトレーニング も行ってきた。また、金井氏の家族や社員もまた、富士メガネの支援活動に参加しており、延べ128名の社員が、自らの休日をつかってキャンプに赴き、難民支援を行った。 株式会社 富士メガネは、UNHCRにとって、最も長く協力関係にある企業パートナーである。

金井氏と富士メガネの活動は国際的にもその貢献を認められ2006年には日本人として初めて、ナンセン難民賞を受賞した。同年10月初旬にはジュネーブで開催された授与式では、アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官より記念の「ナンセンメダル」が授与された。ナンセン難民賞は、毎年難民のために卓越した活動を行った個人または組織に授与されている。

金井氏と富士メガネの視援隊ミッションは、本年も5月19日よりアゼルバイジャンを訪問し、約10日間の支援活動を実施する。

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