受賞者について 金井 昭雄 株式会社 富士メガネ会長

[et_pb_image_caption admin_label=”Image with Caption” src=”http://www.unhcr.org/jp/wp-content/uploads/sites/34/2017/04/060704_1.jpg” caption=”2006年のナンセン賞受賞者、株式会社富士メガネ会長 金井 昭雄氏。” copyright=”富士メガネ” /]

1942年、樺太・豊原市生まれ。66年、早稲田大学商学部卒業。72年、サザン・カリフォルニア・カレッジ・オブ・オプトメトリー(SCCO)卒業。カリフォルニア州オプトメトリー営業ライセンス取得、アルタディナ市で実務に就く。73年に帰国し、富士メガネ入社。96年、社長に就任。現会長。83年、海外で難民の視力を検査して各自に適した眼鏡を寄贈する活動を開始。タイ・インドシナ難民、ネパール・ブータン難民、アルメニア、アゼルバイジャンなどで実施。通算10万8000組を寄贈。

株式会社 富士メガネ – 海外難民眼鏡寄贈プロジェクト

金井氏は富士メガネの社員とともに、1983年より海外難民へのビジョン・スクリーニング(視力検査)と眼鏡寄贈活動を行っている。1983年、眼鏡を紛失または破損し、また、老眼で見ることに不自由をしていたタイのインドシナ難民の教育効果を上げるため、金井氏と富士メガネの社員は現地の難民キャンプに赴き、スクリーニングを行い、その場で眼鏡を寄贈した。それから1993年まで毎年、タイに出かけ、インドシナ難民に支援活動を行った。その後、ネパールに避難してきたブータン難民への支援要請を受け、ネパールでのミッションを8回行なってきた。その他にアルメニアやアゼルバイジャンを訪問し、難民・避難民の支援をしてきた。2006年5月、アゼルバイジャンで2回目の活動を行い、今年で24回目のミッションを遂行した。

金井氏は、アメリカのオプトメトリー・スクールへ留学中(1966-1973年)、アリゾナのネイティブ・アメリカン保護地区などを訪問し、視力補正のためのスクリーニングと眼鏡の寄贈活動に参加した経験があり、専門分野を生かした人道支援活動に対する関心を持った。また、金井氏とその家族は樺太からの引き揚げ者で、終戦と同時に命からがら避難し、難民と同じような体験をしたこともあり、専門であるオプトメトリスト(視力ケアの専門家)としてのプロフェッショナルな使命感に基づいて、企業と社員の力を借りてこのプロジェクトを実行している。