UNHCR親善大使MIYAVIが語る、難民支援と音楽活動

フィリッポ・グランディ高等弁務官とともに
© UNHCR/LIFE.14

2017年11月20日、日本記者クラブで開催されたフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官来日の記者会見に伴い、ミュージシャンMIYAVIのUNHCR親善大使任命式が行われました。日本人初となるUNHCR親善大使に就任したMIYAVIに、グランディ高等弁務官は音楽を通じての難民支援への貢献に期待をこめて任命状を手渡しました。

多くの報道陣が見守るなか行われた任命式とその後のFacebook Liveで、MIYAVIは難民支援への思いと親善大使としての決意を語ってくれました。その一部をご紹介します。

UNHCR/LIFE.14

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UNHCR親善大使に就任したばかりの、今の気持ちについて

本当に光栄に思っています。よく、「おめでとうございます」と言われますが、実際、難民問題に直面しているというのはめでたくない世界。その解決のために僕たちみたいな役割が必要とされています。いつか僕たちがいらなくなる日まで、自分にできることを全うしたいと思います。

難民活動を始めるきっかけは、アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使との出会い

アンジーに出会うまでは、難民問題についてほとんど知りませんでした。彼女の作品への姿勢に感銘し、インスパイアを受ける中で、自然とUNHCRの活動について教えてもらうようになりました。2015年に初めてレバノンの難民キャンプを訪れることになり、自分に何ができるか、怖かったし不安でした。でも子どもたちの前でギターを弾いた時に彼らの表情が変わったのを見て、自分にも何かできることがあるかもしれないと気付きました。

親善大使として、アーティストとして今後やりたいこと

肩書きが何であろうと、やることは変わりません。僕の役割は、若い世代に音楽の力をもってメッセージを伝えること。音楽は若い世代にリーチできる力があると信じていますし、平和だからこそ享受できるのが音楽だと思います。音楽が紛争を止めるきっかけになるかもしれない。それは、まさにジョン・レノンやマイケル・ジャクソンがやろうとしていたことです。自分もそのレベルまで行きたいと思っています。

今年10月にジュネーブで行われたナンセン難民賞の授賞式で演奏して、難民支援に貢献したいという決意を新たにしました。もっとできるし、もっとやりたい、と。現地に出向いて、目で見て、肌で感じて、インスパイアされて、そうした経験を自分の作品に投影する。それが何かを変えるきっかけになるかもしれない。僕もアーティストとして、もっと影響力をもっていかないといけません。

日本にいる私たちができること

まずは知ること。誰もが自分の考えを拡散できる時代なので、自分が知ったことについてSNSで意見を発信したり、友達とカジュアルに語るのもいい。そして、寄付もそう。自分のできることを見つけていけばいいと思います。

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親善大使として、アーティストとして、今後の活躍がますます期待されるMIYAVI。多くの方がMIYAVIの活動によって難民支援について考え、行動してくださることを願っています。

グランディ高等弁務官記者会見およびMIYAVIのUNHCR親善大使任命式の動画はこちら(日本記者クラブのウェブサイト)

UNHCR親善大使任命直後に行われたFacebook Liveはこちら