アワドのストーリー

 

Photo by UNHCR/B. Sokol/2012

Photo by UNHCR/B. Sokol/2012

アワドのストーリー: 南スーダン

年老いた母親と娘を背負って歩いた15日間の記憶

2011年9月、スーダンのブルーナイル州で紛争が起きたときダアワド一家は、近隣の村への避難を余儀なくされました。2日間歩き続ける体力がなかった80歳の母親ダワを息子アワドは一旦茂みに隠し、妻と9人の子どもたちを先に避難させました。その後アワドは母親の元に戻り、自ら背負って近隣の村へと避難しました。しかし、避難先の村も、数ヵ月後には爆撃されてしまいます。

アワド一家は国境を越えて南スーダンへ向かうことになり、アワドは高齢の母親と娘のザイナブを背負って15日間歩き続けました。UNHCRがアワド一家を南スーダンの上ナイル州にある難民キャンプまで移送しましたが、そのキャンプも7ヶ月後には洪水の影響で閉鎖されてしまいました。

UNHCRは新たにゲンドラッサに新しいキャンプを設置し、アワド一家を含む5万6千人の難民の移送を開始しました。アワドは再び母親を背負って移動しなければなりませんでしたが、今回はいつもと少し違います。の新しいテントが待っているのです。アワドはこれから農業を始める予定だと言います。

「3ヶ月後にまた来てごらん、とうもろこしがたくさん育っているよ。」

 

アワド一家の様子をおさめた写真はこちら


紛争によって引き裂かれた家族がいる。それは一家族でも多すぎる。

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