マリップさんのストーリー

Photo by C.Imaizumi/UNHCR

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ミャンマー少数民族の文化を日本に

「ミャンマー少数民族料理 タンヨージン」店長マリップさんのストーリー

店主のマリップ・セン・ブさんは、ご出身のカチン族の文化を広めるために2011年に「実の里」をオープンしました。*現在店名はミャンマー少数民族料理 タンヨージン

「愛する母国の味を日本人にも知ってもらいたい。」―マリップ・センブさん

日本人は食べ物に関心が高く、感受性も豊か。東京では世界各国の料理を試す機会があり、多彩なミャンマーの少数民族の料理はきっと受け入れてもらえるはずだと確信したそうです。それまでマリップさんは同じ高田馬場で焼肉店を経営する弟さんの手伝いをしていましたが、2011年に独立。料理という切り口でより多くの人にミャンマーの文化を知ってもらいたい、という思いを胸に「実の里」をオープンさせました。カチン料理だけでなくミャンマーの少数民族全ての料理を提供したいと意気込みを語ってくれました。

マリップさんの故郷、ミャンマーのカチン州は中国、インドと国境を接していることもあり、その郷土料理であるカチン料理は様々な文化の影響を受けています。東南アジア独特の辛い味付けだけでなく、里芋、タケノコ、山菜などの日本でもなじみの深い食材を使い、親しみやすくどこか懐かしい味付けが特徴です。 「実の里」自慢の味はカチン丼!カチン州の郷土料理のカチンチェという各種のスパイスで炒めたひき肉をご飯に乗せたシンプルな一品です。油を多用することでも知られるミャンマー料理ですが、このカチン丼はさっぱりしていて食べやすく、セットの鶏がらスープとの相性も抜群です。豚肉と牛肉を混ぜる割合は家族にも教えないという、まさに秘伝のレシピ! マリップさんの故郷の味を見事に表現した一押しメニューです。 2011年にオープンした実の里は今では地域開催のコンテストで優勝するなど、地域に根付いたお店に成長しました。 「お客さんが料理を一口残さず食べてくれた時が一番うれしい。美味しかったという一言よりも気持ちが伝わりますね。」と笑顔で話すマリップさん。 そんなマリップさんは母国ミャンマーの民主化のための活動や、日本に住むミャンマー少数民族の人びとを支援するNPOで活動しています。ミャンマーの少数民族と日本の架け橋となるべく忙しい日々を送っています。

*ミャンマー北部に位置するカチン州は東南アジア屈指の山岳地帯で、主要な川が合流する自然豊かな地域です。カチン州にはカチン民族という少数民族が住んでいますが、国軍と独立軍の対立によって多くが難民となり国内外に避難しています。

 

UNHCR/C.Imaizumi

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紛争によって引き裂かれた家族がいる。それは一家族でも多すぎる。

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