J-FUN ユース主催:世界難民の日イベント『なんみしゅらん』レポート

難民問題や人道支援に関心を持つ学生が集まって活動する団体「J-FUN ユース」が、6月20日「世界難民の日」に『なんみしゅらん~故郷の味, ごちそうさま~』を東京大学駒場キャンパスの生協食堂で開催し、約200人が参加した。

このイベント名「なんみしゅらん」には日本にいる難民が経営しているレストランの存在や、ミシュランガイドに載っている一流レストランにも引けをとらない料理の味を知ってもらうことで難民問題をより身近なものとして捉え直して欲しいという思いが込められている。

良い香りに満ちた会場に足を踏み入れた参加者からは「美味しそう!」「この料理はなんだろう!」などと歓声の声が上がった。

© UNHCR

まず最初になんみしゅらんのプロジェクトリーダーであるJ-FUN ユースの伊佐間梨華さんが「難民問題は自分とは遠いことのように思われがちですが、今日はまず食べることを通して難民について身近に感じるきっかけにして頂きたい。」と挨拶。

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ビュッフェタイムがスタートすると同時にどの料理にも長い列が出来たが、皆が全種類食べられるようにと始めは食券制をとるなど工夫されていた。

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会場にはミャンマー、西アフリカ、ベトナムといった様々な料理が並んでいた。なんみしゅらんグランプリを決定するため、参加者は一番気に入った料理を投票用紙に記入した。

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左上:トリカレー      右上:ひよこ豆のスパイシー揚げ
左下:鶏肉のカチンチェ   右下:ミャンマー風焼きそば

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イベントではチョウチョウソーさんと、司会を務めたラジオパーソナリティー、ナレーターの吉田美穂さんによるトークショーも行われた。チョウチョウソーさんはビルマ軍事政権から逃れるために1991年に来日した。レストラン「ルビー」を経営しており、このイベントにも思いの詰まった故郷の味を提供した。

チョウチョウソーさんが「日本に難民がいると知っていた人は?」と問いかけると会場の半分ほどの人が挙手。「うーん、少ないなあ・・。」と言いながら、なぜ自分が故郷から逃れなければならなかったか、どんな思いで日本で生活して来たかを流暢な日本語で丁寧に語った。

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(写真右)チョウチョウソーさん
(写真左)ラジオパーソナリティー、ナレーターの吉田美穂さん

参加者に難民が経営しているレストランの料理を食べてもらうことによって「日本にも難民が暮らしていること」「難民は支援されるだけでなく自立し、力強く生きていること」を多くの人に知ってもらいたいと企画されたこのイベント。

美味しい料理を囲んで楽しく語り合いつつ、日本で生活する難民の思いを参加者一人ひとりが受け止める貴重な機会だったのではないでしょうか。

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全て完売!

現在J-FUN ユースでは17歳から24歳までの学生が活動している。

 

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