高等弁務官がバングラデシュを視察
「ロヒンギャ難民の暴力によって傷つけられた心を癒すことほど難しいものはない」(グランディ高等弁務官)
ミャンマーのラカイン州北部からバングラデシュに避難する難民が増え続けています。8月25日以降、 42万9000人(9月20日現在)が避難しています。フィリッポ・グランディ高等弁務官はこのほどバングラデシュを訪問し、クトゥパロン難民キャンプなどでロヒンギャ難民と面会したほか、UNHCRが活動する緊急現場の状況を確認しました。
グランディ高等弁務官は「人々は言い表しがたいほどの暴力から逃げてきており、多くの支援を必要としています。支援は当初大きな課題があったものの、寛大な受け入れコミュニティによる支援が行われています。また、バングラデシュ政府のリーダーシップの下、国際社会からの支援も拡大しています。今後も支援の加速、そして継続が必要です」と述べています。
クトゥパロン難民キャンプに入れないまま、難民が身を寄せ合っている場所にも、グランディ高等弁務官は訪れました。UNHCRは24日、調理器具や就寝用マット、ソーラーランタンなどの緊急支援物資をコミュニティリーダーによって選出された最初の3500世帯に配布しました。バングラデシュ政府からの要請を受け、UNHCRはテントや防水シートも配布しているほか、難民キャンプの拡張計画についてもサポートを行っています。
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