ヨーロッパに到着する難民減少も虐待や死亡続く


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UNHCRが新たに発表したレポートによると、2017年前半にヨーロッパに到着した難民及び移民の人数は2016年前半と比べて大きく減少しました。海ルートでトルコからギリシャに渡った人が94%減ったことが要因でした。北アフリカからイタリアへの渡航は83,752人と前年同期とほぼ変わらずでしたが、スペインでは2016年前半に到着した人数4,936人から、今年前半は9,500人へと増加しました。

また、ヨーロッパを目指す人が死亡するケースは依然高いままです。およそ2,253人が海で死亡または行方不明になっているほか、リビアからイタリアに避難してきた難民や移民の多くが性的暴力や拷問、身代金目的の誘拐などの虐待を生き延びてきました。イタリアへの航海中に海で死亡するリスクは39人に1人でした。

ヨーロッパ内を移動する人も前年同期と比べ減ったものの、ヨーロッパの国境地帯では少なくとも40人が死亡しました。密航業者から虐待や暴力を受けたり、警察犬に襲われた経験を語る人もいます。

ヨーロッパへ向けて航海中の人などの保護や、密輸や人身売買の問題などの解決を確実にするには各国の誓約、そして安全かつ正規の手段が必要です。「平和構築、開発、安全かつ正規の手段の確立への努力なしに、ヨーロッパに到着する難民や移民の人数を減らす方策を取ることは道徳的に容認できません」とフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は言います。「私たちの見えないところで起きているからという理由で虐待を無視することはできません」

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