南さんのストーリー

 

Photo by C.Imaizumi/UNHCR

Photo by C.Imaizumi/UNHCR

扉をくぐればそこにはベトナム

南雅和さんはベトナム、ホーチミン生まれ。インドシナ難民として80年代に来日しました。奨学金を得て高校、大学に進学し、難民研究会をつくり、募金活動や難民キャンプ訪問をするなど活動的な学生時代を過ごしました。日本に帰化した南さんは、日本の建設会社に就職し、駐在員としてベトナムのホーチミンで10年勤務し、帰国後本格ベトナム料理店「イエローバンブー」を開店しました。現在は日本人に本場のベトナム料理を伝えるべく忙しい毎日を送っています。

「扉をくぐればそこにはベトナム」、そんな思いを胸にお客さんを迎える南さんのこだわりは料理だけではありません。なんと店内の家具は全て南さんがベトナムから直接仕入れたというこだわりっぷりです。テーブルを優しく照らすランプはノンラーという傘のような帽子をアレンジしたもの。まるでベトナムに居るかのような店内にお料理もいっそう美味しく感じられそうです。

そんな南さんにとって何より嬉しいのはお客さんに本物のベトナム料理を知ってもらうこと。ヘルシーな料理として健康志向の女性に支持され、フォーを中心にブームになったベトナム料理は今ではすっかり知名度も高くなり、どこでも気軽に食べられるようになりました。しかし本場の味が失われてしまっていることが多いのが現状だと南さんは言います。南さんは本場の味を知ってもらえばもっとベトナム料理の良さを分かってもらえるはずだという強い信念のもとに料理を作り続けています。

もっと読む

Photo by C.Imaizumi

Photo by C.Imaizumi


紛争によって引き裂かれた家族がいる。それは一家族でも多すぎる。

UNHCR の活動をもっと知る UNHCR JAPAN