アシュラフのストーリー
アシュラフはシリア紛争が始まった2011年3月15日にホムスで産まれました。アシュラフが産まれて一週間もしないうちにホムスは戦渦に巻き込まれ、ほとんど家を出ることが出来ない状態が数ヶ月間続きました。病気になったアシュラフを近所の診療所に連れて行くことさえままならならず、厳しい生活を強いられました。
アシュラフがまだ1歳半のとき、アシュラフの家族は車にわずかな貴重品を積みレバノンへ向かいました。家族が後にしたホムスの自宅は数日後破壊され、略奪されてしまいました。
現在アシュラフと家族が暮らすのはベカー渓谷の崖の上に建てられたビニールシートや布、鉄くずでつぎはぎされている家。ぬかるんだ床はUNHCRに支給された毛布やマットレスで覆われています。テントのまわりを元気に走り回るアシュラフですが、今でも大きな音を怖がることがあるといいます。
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