アレックのストーリー

Photo by UNHCR/C. Tooze/2013

Photo by UNHCR/C. Tooze/2013

アレック・ウェック(モデル・デザイナー)のストーリー

アレックが5歳のとき、紛争が始まりました。「突然、近所の人びとが姿を消し始めたのです。水を汲みにいく道で、死体をいくつも見ました。社会全体の秩序が乱れ、恐ろしい状況でした。」と、アレックは語ります。アレックと家族は、身の安全を求めて長く険しい森林地帯を徒歩で避難しました。「毒蛇から身を守るために、無人になった小屋で生活をしていました」と、アレック語ります。

毎日、支援物資を運ぶ飛行機の音が聞こえるとすぐに他の子どもたちと荷造りをし、その足で飛行機に乗せてくれるよう懇願しに走るといった生活が続きました。アレックの家族は、母親が避難する際に持ち出した塩を売ることで、なんとかスーダンのハルツームへ避難することができたのです。当時アレックは12歳でした。

2年後、アレックはロンドンへ移り学校に通い始めました。

 

「新しい生活に馴染むのはとても大変でした。でも希望を失い、命の危機にさらされていたあの状況から抜け出し、また学校に行けることがとても嬉しかったんです。無我夢中で勉強しました。同級生たちは学校をサボりたいと思っているみたいだけれど、その気持ちが理解できません。学んで得た知識は私に力を与えてくれます。学校が私に輝くチャンスをくれたのです。」

以下のリンクから、CNNで放送されたアレックへのインタビューがご覧いただけます(英語)

http://edition.cnn.com/video/data/2.0/video/international/2012/09/07/african-voices-alek-wek-south-sudan-a.cnn.html


紛争によって引き裂かれた家族がいる。それは一家族でも多すぎる。

UNHCR の活動をもっと知る UNHCR JAPAN