Tokyoリリース

【J-FUN ユース、SHRET共催「世界難民の日」イベントレポート】

2016年6月14日 

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2016年6月12日、J-FUN ユース、 SHRET共催「世界難民の日」のイベント『歩み〜Youth×Refugees〜』が東京ウィメンズプラザホールで行なわれました。

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オープニングにはダーク・ヘベカーUNHCR駐日代表が登壇し、「世界難民の日」に向けてこのイベントを企画した学生の皆さんに対して、また難民問題に関心を持って集まった会場のお客さんに対する感謝の気持ちを述べました。また「世界難民の日キャンペーンウェブサイト#WithRefugees #難民とともに 」を紹介し、このサイトをシェアしたり、署名したりすることによって6000万人以上の難民、国内避難民と自分が共にいることを表明して欲しいと話しました。

イベントは「祖国セクション」「庇護国セクション」「日本セクション」の3つに分かれており、「祖国セクション」では第10回UNHCR難民映画祭の上映作品『目を閉じれば、いつもそこに〜故郷(ふるさと)・私が愛したシリア 』の一部が上映されました。その後UNHCRのアプリMy Life as a Refugee を使ったワークショップが行なわれました。
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続いて「庇護国セクション」では、難民支援活動をしている学生からの発表が行なわれました。ミャンマー難民が生活を送る難民キャンプを訪れた聖心女子大学SHRET代表の増田京美さんは「若い人にとって教育と社会参加が大きな意義を持つと感じた」と語りました。
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(聖心女子大学SHRET代表 増田京美さん)

続いて登壇した東京外国語大学シリア研究会の青木優奈さんは「シリアの若者が描く夢」「日本のシリア難民の受け入れ」「難民に寛容な国ヨルダンとは」という3つのテーマで話をしました。
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(東京外国語大学シリア研究会の青木優奈さん)

「日本セクション」では難民支援協会の田中志穂さんが登壇され、「難民に関する基礎トーク」として普段の活動を通して感じていらっしゃることを伝えました。そして最後にテュアンシャンカイさんとのトークセッション「日本に暮らすユース世代の難民と私たちにできること」が行なわれました。

イベントの最後は「このイベントが終れば皆さんはいつもの生活に戻ります。でも一方で難民としての生活が続く人もいます。一人一人あたたかい心の手をつなぎあって歩んで生きたいですね」というメッセージで締めくくられました。
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イベントを主催したJ-FUNユース代表の酒師麻里さんとSHRET代表の増田京美さんのお二人がこのイベントに込めた思いを語ってくれました。
J-FUNユース代表 酒師麻里さん
「難民という枠組みを超えて、ひとりの人として、等身大の彼らを、学生をはじめ多くの方に知ってほしい。というのがイベントを企画したきっかけです。私たちJ-FUNユースが普段、活動する際に「難民問題と聞くと少し難しそう。」という声をたびたび耳にします。しかし日本で暮らす難民の方に毎週お会いして感じるのは、私たちと変わらないということです。私たちと同じように、毎日を生きています。イベントでは難民をより身近に感じ、参加者のみなさま一人ひとりに「自分色の難民とのかかわり方」を考えるきっかけになればと思います。」
SHRET代表 増田京美さん
「難民問題と聞くと、少し難しそうな国際問題、というイメージを持たれるかもしれません。しかし、私達学生が普段難民の方々と接していて感じるのは、彼らの故郷や日本への思い、そして困難な状況下でも力強く生きるたくましさです。今回のイベントでは、難民の方がかつての美しい祖国で生活し、そして紛争後に庇護国へ逃れ、最後には日本に定住する、といった足跡を辿っていきます。難民の「歩み」を知る中で、難民問題のみならず、その人の「人生」を知る機会になることを願っています。」
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この日、イベント会場ではユニクロ「全商品リサイクル活動」の服の回収も行なわれました。これはUNHCRとグローバルパートナーシップを結んでいる株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ、ジーユー)が、服を必要としている世界中の人に衣料を届けるために行なってきた活動です。

参加された皆さんの「何かしたい」という思いを象徴するかのように、この日だけで150着集まったそうです・・!

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Photos:©UNHCR

 

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