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UNHCR執行委員会結論
UNHCR執行委員会結論
高等弁務官は、5年に1度国連総会で選出されます。また、年に1度国連総会と経済社会理事会(ECOSOC)で報告を行い、これらの組織の政策指導に従います。高等弁務官は、UNHCR執行委員会(ExCom)の補助も受けています。執行委員会は1958年に創設され、難民問題に関心を持つ国連加盟国で構成をされています。執行委員会は年に1度開催され、国際保護に関する執行委員会結論を採択することで高等弁務官に対し政策問題に関する助言を行うとともに、経費に関する決定を下しています。
国際保護に関する議題は執行委員会の各会議の協議事項に優先的に含まれています。委員会の中で議論され、コンセンサス(全会一致)に至った内容は執行委員会結論として表明されます。この文書は法的拘束力を持つものではありませんが、国際保護のレジームを解釈するうえで重要です。執行委員会結論は、国際社会における見解を広く代表するものです。さらに、執行委員会の有する専門的な知見や結論がコンセンサスによって採択されることにより、この結論の重要性が増します。
- UNHCR執行委員会による国際保護に関する結論集
- UNHCR, A Thematic Compilation of Executive Committee Conclusions, 6th edition, June 2011,
「UNHCR執行委員会結論テーマ別選集」
これはUNHCR執行委員会結論からの抜粋をテーマ別にまとめたものです。 テーマごとに執行委員会での審議の進展を追えるように、 またすでに発行されている、時系列でまとまられた執行委員会結論集に加えた新たなる参照資料として発行されています。
テーマ別選集は、難民の地位に関する条約の制定五十周年を記念して2001年に第一版が発行されました。 その後更新され続け、最新の第六版は2010年の結論110番まで含まれます。テーマは七十余の章に分かれていて、アルファベット順に整理されています。日本語版は第一版のみです。