難民保護

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© UNHCR/P.Taggart

セーフティーネット

国民の基本的人権と身体の安全は政府が通常は保障します。しかし国民が難民になるとこのセーフティーネットは消えてしまいます。戦争や迫害から逃亡している難民はしばしば非常に弱い立場に立たされる状況に置かれています。自国からの保護はまったく受けられません。実際には、彼らに迫害の恐怖を与えているのは、多くの場合彼・彼女ら自身の国の政府なのです。他国が彼・彼女らの受け入れを拒絶した場合、そして入国後に保護、支援を行わなかった場合、その人々の基本的人権、身の安全、そして時には命そのものが危険にさらされるという耐えがたい状況が生じることになり得ます。

3390万人の自国から追い立てられた、または無国籍の人々を保護することはUNHCRの核となる任務です。UNHCRは複数の方法でこの任務を実施します。具体的には、土地を追われた、または無国籍の人々の庇護国または常居所国での基本的人権、そして難民が迫害を受ける可能性のある国にその意思に反して帰されないことを保障します。長期的には、UNHCRは難民が出身国への自主帰還庇護国における社会統合、または第三国定住を通して適切な恒久的解決策 を見つけることを支援します。

多くの国で、UNHCR職員は他のパートナーと共に都市部や、首都から遠く離れた難民キャンプや国境地域まで多様な地域で働いています。職員らは法的、身体的保護を拡大、または提供すること、多庇護国においても多く報告されている性的暴行を含めた暴力を最小限にすることに努めています。職員らはまた、女性、子ども、高齢者、障がいを持つ者特有のニーズに応えると同時に、少なくとも最低限の住居、食糧、水、そして医療ケアを難民の流入直後に提供できるよう尽力しています。

 

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