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ミャンマーに届きはじめるUNHCRの支援物資
UNHCRは、8回に及ぶ緊急援助物資の空輸とトラックによる輸送を隣国タイより行い、2008年6月6日までにミャンマーにおいてサイクロン「ナルギス」の被災者となった13万人へ430トンのシェルターと基本的な日用品を支給することができた。援助物資にはビニールシート、ビニールロール、蚊帳、毛布そして調理器具などである。支援物資はミャンマーに届き次第、すぐに配布されている。
エーヤワディのデルタと同じようにサイクロンの直撃を受けたヤンゴン市の郊外では、数家族がやしの葉を屋根ふきとして仮住居を建て始めている。しかし彼らは、モンスーンの雨を避けるためにビニールシートを緊急に必要としている。
UNHCR、中国の地震被災者にテントを支援
2008年5月12日、中国の四川省を襲った大地震によって家を失った500万人のため、UNHCRは緊急用シェルターとして早急に必要とされているテントを1万1000張支給した。
被災地に輸送されたテントは、UNHCRの支援活動のため中国で製造されたものである。空輸されたテントのうち、最初の2000張は5月25日に成都へ到着し、残りの9000張もほどなくして到着した。今回支給されたテントは5万5000の人がシェルターとして利用することができ、震源地近くの都市アバ、徳陽そして広元へ分配された。
北キブで脆弱な立場にある避難民
2006年以来再発した紛争や慢性的な治安の悪さによって、コンゴ民主共和国東部の北キブ州から約40万人が家を追われ、2003年に公式に終結した内戦以来最悪の国内避難民発生の危機となっている。現在北キブ州には、過去に発生した紛争による避難民との合計で80万人の国内避難民がいる。
2008年1月のコンゴ民主共和国と武装勢力間の和平合意は新たな希望を生み出した。しかし北キブ州の状況は未だ緊迫しており、数万人が支援を必要としている。UNHCRは国内避難民のための避難所を設置し、北キブ州内の4つの避難所へ毛布、ビニールシート、石鹸、ポリ容器、薪やその他の物資を支給した。それに加え、救援物資はいくつかの仮設避難所にも支給されている。
UNHCR職員は、北キブ州において、国内避難民やその他安全が懸念されている住民が直面している人権侵害やその他の問題を見つけ出し保護するため、監視活動を実施している。
ミャンマーにおけるサイクロン被害
5月2日から3日にかけて、サイクロン「ナルギス」はミャンマーを壊滅させ、数千人が命を落とし、100万人以上が家を失った。この危機に対する緊急対応として、ヤンゴンにあるUNHCR事務所はサイクロンで被災した人々に配布するために5万米ドル相当のビニールシートや缶入り食品を購入した。
UNHCRは、国境を越える初の援助輸送部隊として22トンのテントとビニールシートをタイ北西部の備蓄からトラックに積み込んだ。さらに、100トン以上の防水シート、毛布、調理器具、蚊帳がドバイにあるUNHCRの地域備蓄庫から空輸されている。
UNHCRは通常、自然災害救援事業には参加しないが、今回の災害規模が非常に大きいこと、被災者の緊急ニーズ、そしてミャンマーへの緊急援助供給物資をすぐに運べることを理由として、このサイクロン危機に対して対応している。