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ヨルダンで避難生活を送るシリア難民に厳しい冬が到来
2013年11月14日発冬が迫る中、シリアでの紛争は収まる気配を見せない。
身の安全を求め、シリア難民の多くが何も持たず避難を続けている。中には厳しい寒さの中裸足で避難し、ヨルダンのザータリ難民キャンプまでたどり着く人もいる。キャンプにたどり着いたばかりの難民が休憩する一時滞在場所は、紛争勃発以来、何も恐れず安心して暖かく過ごせる初めての場所である。難民の多くが毛布を身体に巻いたまま疲れきった状態で夜明けにキャンプに辿り着く。休んだ後でさえ彼らの顔は苦しみに満ちている。
難民キャンプでは洋服を作って売るの流行っており、道のあちこちで見かける。冬の到来を前にUNHCRとパートナーは、厚手の毛布、食糧や洋服等を多めに配り、より支援が必要な人に行きわたるようにしている。これらの写真はグレッグ・ビールス氏によって撮影された。
台風30号(ハイエン)の被害を受けたフィリピン
11月8日にフィリピン中央部を襲った台風30号(ハイエン)によって、約1300万人が被災した。その内数千人が命を落とし、300万人は避難民となった。避難場所へ逃れた人もいれば、破壊された家に身を寄せている人もいる。被害が大きかったレイテ島タクロバン市は台風が通過して一週間たった今も、未だに道路に瓦礫が散乱している。UNHCRはフィリピン政府、国連や、各NGO等と連携し、テント、ビニールシート、蚊帳等の支援物資を空輸している。UNHCRは、支援活動のためには1500万米ドルであると訴えている。また、政府との連携で避難民の保護活動や、最も支援を必要としている人が生活に必要な物資や基本的な公共サービスを受けられているかモニターするなどの活動を行っている。
現在、UNHCRはレイテ島のタクロバン市とオルモク市、サマール島東部のギワン市で支援活動を行っている。
紛争が続く中央アフリカ共和国
多くが中央アフリカ共和国首都バンギ郊外の地域から避難して来ているが、ボサンゴアだけでも約4万人、この地域全体では17万5000人が家を追われている。また全体のうち約3万7000人がカトリック教会の周りで劣悪な環境のもとキャンプ生活を送っている。学校や病院に避難している人も多くいる。
これらの写真は写真家ボリス・ヘガーが今年はじめに撮影したものである。未だ状況は不安定であり、多くの人が助けを必要としている。
UNHCR、ウガンダへ避難しているコンゴ難民を別の居住地へ移送
2013年7月中旬、何千ものコンゴ難民がコンゴ民主共和国の国境を越えてウガンダ西部のブンディブギ ョ地区へ避難した。ウガンダの反政府勢力、民主同盟軍がコンゴ民主共和国北キブ州の町、カマンゴを 襲撃し、紛争が勃発したからである。その多くは国境付近の山岳地帯に避難したが、政府とUNHCR ならびにパートナー団体によって保護と支援が提供されるウガンダ内部のブブクワンガ移送センターに 向かった人もいた。
しかし、1万2500人の受け入れが可能な移送センターもすぐに定員を超え、280キロ離れたホイマ地区 にある包括的で長期的なサポートを受けられるキャングワリ難民居住地への移転が行われている。8月14日の第一陣から数えてこれまでに1万1000人が移転した。
写真家ミケーレ・シビローニはブブクワンガを訪れ、コンゴ難民のクワンガリ難民居住地への移送に同行 した。