Tokyoリリース

入国管理局職員を対象とした難民認定トレーニングコースのレポート

2013年7月31日 

法務省法務総合研究所主催の特別科研修の一科目として,UNHCR駐日事務所法務部による難民認定トレーニングコースが7月17日、19日、23日の三日間にわたって行なわれ、難民認定事務に関わる法務省入国管理局の職員20 人が参加した。

UNHCR駐日代表のヨハン・セルスは歓迎の挨拶の中で、「私が難民認定を担当していた時、その難しさを痛感した。必要な情報が必ずしも揃っていない中で、難民申請者の話を聴き、判断を下さなければならない。皆さんがこの困難な作業を行なう上で一助となるようなツールをこの研修で提供させて頂きたい。そして皆さんと協力し合って、日本の難民認定プロセスを高めて行きたい。」と語った。

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©UNHCR

研修初日は難民申請者の「面接」における通訳者との連携や面接技術についてのワークショップが行なわれた。難民申請者にとって安心して話すことが出来る環境作り、事前の準備、また面接中に生じる問題点の数々についての話し合いが行われた。また、「文化や感情と密接に結びついている言語を訳すことの難しさ」「忍耐、思いやりを持って面接に臨む」などの心構えが紹介された。

ロールプレイングでは、難民申請者と通訳者をUNHCRのスタッフが演じ、参加者が面接官になり、異なった場面で生じる問題点やその解決方法が話し合われた。

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©UNHCR

その後、難民認定をする上で核となる信憑性の評価、難民該当性の評価などについて具体的な議論がなされた。また、人道危機が起きている地域に関する情報や、様々なケーススタディの検証が行なわれた。参加者が自らの経験を基に、知識と理解を互いに深め合う研修となった。



 

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