Tokyoリリース

UNHCR記者会見

2013年2月 8日 

日本記者クラブで行われたアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官の記者会見の様子 © UNHCR
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日本記者クラブで行われたアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官の記者会見の様子

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官の訪日に際し、日本記者クラブで記者会見が行われました。

2011年から立て続けに起きている新しい緊急事態に加え、古くからの難民問題に解決の兆しが見られないという状況下、深刻化する難民問題の現状について特にシリアの例を取り上げて説明しました。先週、シリアの戦闘地域に初めて支援物資輸送が行われましたが、周辺国へ逃れた難民の数は増え続け、76万3千人、国内避難民の数は200万人に達し、状況は悪化の一途をたどっています。このような状況を受けて、国際社会の団結、紛争処理のための包括的解決策構築の必要性、緊急支援と開発援助の連携の重要性を説きました。その中で、アフリカや中東などで急増する人道危機が日本にも重大な影響をもたらす現実を指摘し、「人間の安全保障」を外交の柱として掲げる日本が果たしうる役割の大きさを強調しました。

また、UNHCRにとって世界第二位の拠出国である日本の貢献に感謝を述べるとともに、今年4年目を迎えるアジア初の第三国定住プログラムなど、難民受け入れのさらなる拡充への期待を表明しました。

日本記者クラブのYouTubeから映像記録をご覧いただけます。

 

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