シリア難民の現状:5月16日報告
2012年5月16日
概要:
• 5月10日−16日の間で、ヨルダン、レバノン、イラク、トルコ各国で難民登録や援助を受けているシリア難民の総数は、前の週よりも2,359人増え、70,027人であった。うち、登録を受けている人は、現時点で58,827人となっている。
• 国連難民高等弁務官(UNHCR)は、ヨルダン・ハシェミット慈善団体(JHCO)に50万米ドルを支援。難民受け入れ施設の建設とヨルダン国内における難民登録手続きの支援に使われる。
• レバノンの教育省および高等教育省(MoHE)は、UNHCRと連携機関の活動支援に焦点を当てることを決定した。教育を促進する地域において、UNHCRと現地の学校が連携し活動する。
各国における難民の状況:
ヨルダン:
• ヨルダンにおける、シリア難民登録者は16,919人に上り、主にアンマンを含む5都市に避難している。
• 5月7日に開設した一時避難場所を含め、保護が可能なシリア難民の数は1,250人である。
レバノン:
• UNHCR と連携機関は、レバノン政府、地方自治体、国際/国内の連携機関と協力し、レバノン国内のシリア難民約26,074人への援助活動を実施している。その半数以上の15,074人が、レバノン北部においてUNHCRとレバノンの救援機関(HRC)より難民登録を受けた。さらにUNHCRは連携機関とともに、申請中のシリア難民11,000人への支援活動を行っている。
• UNHCRと連携機関は、健康管理に関する情報共有の向上に取り組んでいる。
イラク:
・イラクにおいて、UNHCRは3,673名のシリア難民を登録した。200名が申請中である。
トルコ:
• トルコにおけるシリア難民の総数は23,161人となっている。
• 停戦の発表後にシリア難民の総数にわずかな減少が見られた。
• 5月8日からの一週間で、579人のシリア人がトルコに到着、その後66人がシリアに帰還した。
【関連資料・ウェブストーリー】
■外務省プレスリリース:
シリア・アラブ共和国における政情不安により発生した難民等に対する緊急無償資金協力
■関連ウェブストーリー 『シリア難民支援に向け、8,400万米ドルを要請』
■シリア地域の対応計画(英語)のダウンロード
Syria Regional Response Report No.5
Syria Regional Response Report No.1
Syria Regional Response Report No.2
Syria Regional Response Report No.3
Syria Regional Response Report No.4