【プレスリリース】UNHCR 、国連WFP:南スーダンにおける支援物資のアクセス確保を要請

2014年5月 2日 

マバン郡にあるキャンプで避難生活を送るスーダン難民 © UNHCR / P. Rulashe
© UNHCR / P. Rulashe
マバン郡にあるキャンプで避難生活を送るスーダン難民

UNHCR と国連WFPは南スーダンにおいて人道支援を届ける上で、安全なアクセス確保を強く要請している。特に上ナイル州マバン郡には支援を必要としている人が12万5000人いる。

アクセスが確保されている時は、陸路で食糧を輸送することもある。しかし、それが難しい場合は費用のかかる空輸しか手段がない。

WFPはマバン郡にある難民キャンプへの食糧輸送を行っているが、戦闘で道がふさがれ、通常通り行えない状態が続いている。その結果、難民は既に届けられた食糧以外の生活必需品を売って生活するなどさらに厳しい状況に追い込まれている。また食糧や最低限必要な生活物資を求め、少なくとも200人が戦闘の影響をうけたスーダンのブルーナイル州へ戻ったと伝えられている。

「支援物資が届かないというこの状況は、難民をさらに苦しい状況へと追い詰める。雨季の開始とも重なり、マバンへの道はアクセスが困難である。」とUNHCR南スーダン事務所代表は語った。

そんな中、南スーダンにある4つの難民キャンプにいる子どもたちの栄養失調の割合が緊急レベルの15%に達しようとしている。WFPはマバン郡にある食糧が尽きる前に、追加の食糧を空輸する計画だ。マバン郡のスーダン難民と難民受け入れコミュニティに2300メートルトンの食糧が毎月必要である。

人道支援機関は世界中で陸路や水路による支援物資輸送を試みているが、安全なアクセスの確保という課題に直面している。治安の悪さと戦闘が主な要因だが、そのような心配のない地域においても支援物資の輸送車両が強奪や攻撃の対象になったりする危険が伴う。

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