南スーダン:毎日1000人が難民となる

2014年1月23日 

UNHCRが多くのテントを設営しているウガンダ北部のザイピ移送センター © UNHCR/F.Noy
© UNHCR/F.Noy
UNHCRが多くのテントを設営しているウガンダ北部のザイピ移送センター

2014年1月17日、ジュネーブ発

UNHCRは南スーダンからの難民が増加していることを受け、難民キャンプの数を増やすとともに既にウガンダ、エチオピア、ケニアなどにある難民キャンプの規模を拡大する方針を発表した。
エイドリアン・エドワーズUNHCR報道官によると昨年12月中旬に戦闘が再発してから8万6000人が難民となり周辺国へと避難した。「南スーダンから毎日平均1000人が難民となって逃れており、今年1月末までに難民の数は10万人に達すると見られる。」

南スーダン国内では、状況が悪化した場合に周辺国へと逃れられるように、人々が国境ぎりぎりの場所まで避難して来ている。隣国ウガンダには既に数千人という規模で南スーダンから難民が流入している。またスーダンの東ダルフール州や、南コルドファン州、西コルドファン州などに逃れた難民もいる。

政府の統計によると南スーダンからの難民がウガンダには4万6579人、エチオピアには2万624人、ケニアには 少なくとも8900人いると見られる。南スーダンの国境を超え、戦闘が続くスーダンの南コルドファン州、西コルドファン州へと逃れた人も1万人いると見られている。

ウガンダではザイピ移送センターの過密状態が続いており、食糧や水不足、衛生環境の悪化に直面している。中でも水の供給問題は深刻だ。ザイピ移送センターから別の避難場所へと移った難民が、水を得るまでに4日間もかかったという報告もある。また最近南スーダンから避難したばかりの難民の多くが18歳未満で教育を受けたいと望んでいる。頼る家族のいない子どもたちにはUNHCRが別のシェルターを用意し、養育する人をコミュニティの中から探すという支援を行っているが、課題も多い。またエチオピアとケニアでもウガンダと同じように水、健康、衛生面、シャルター、教育といった問題に直面している。

UNHCRは南スーダンの人道危機に対し3月末までに5880万米ドルの支援を要請している。

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