「これは数学クラスの教室。でも、もう違う。軍の塹壕になってしまった」と、学校の教室を見渡して、ある少女が嘆きます。嫌悪の入り混じった絶望の声。彼女は失望をあらわにして続けます。「私たち市民を守ってくれる軍が誇りだった。でも変わり果てた学校の姿をみて、今ではとても恥ずかしい。」
そう嘆いた少女が来週 (12月8日~)、ノーベル平和賞の授賞式に出席するためオスロに向かいます。
教室でのできごとは、2009年に作製されたマララ・ユスフザイさんのドキュメンタリーの1シーン。彼女がタリバーンに襲われる前のことです。一家は戦闘を逃れて故郷の町を離れました。後になってマララさんは、父親の経営していた学校が軍事利用されていたのを知るのです。それがこのシーンです。