タンのストーリー
「私はカレンニー州に住んでいました。でも徴兵される恐れがあったため避難しました。18歳に満たなくても身体が丈夫であれば兵士として連れて行かれるのです。特に少年は、無理やり連れて行かれるか、お酒を飲ませて泥酔した状態で連れて行かれることもあります。村に住んでいた時、戦闘がよくあって、無実の人たちが銃殺されました。妊娠している女性も銃殺されて、あの時はとても悲しかったです。
父が生きていた時、陸軍が父のビジネスを妨害し、いつも苦しめられました。父は度々刑務所に送られたり、反乱軍と接触をしていると責められました。だから父は国境近くに逃げました。それ以来父とは音信不通です。
カレンニー州では多くの人が恐怖で夜12時に寝入ります。時々夜8時か9時に戦闘があって、迫撃砲が空を飛び交うのが見えます。そんな時は怖くて家の下に穴を掘って隠れたりします。」
タンは妹お母と共に2011年タイへ逃れました。
今はタイの難民キャンプで生活しており、「ここでは安心できる」と言います。