勤勉 ポジティブ 起業家
「故郷ベトナムと日本の架け橋になりたい」
ドアン・ティ・チャンさん(関西学院大学 国際学部):「私が1歳の頃父がベトナムから日本に逃れ、2005年に母と姉とともに日本に来ました。日本に来たばかりの頃は寂しくて、孤独でしたが、自分の人生を歩んで行く為に日本語をきちんと勉強しようと決め、毎日漢字を10個ずつ覚えました。
大学では会計学や簿記、経営学、マネジメントなど様々な授業を履修しました。ゼミなどのグループワークでは自分と違う考え方を持っている人の話に刺激を受けます。その中で自分の欠点もわかってきて、改善すべきことが沢山あると気づかされました。関西学院大学は120年以上の歴史のある大学で、キャンパスがきれい。また留学生も多く、皆イキイキしていると感じます。」
「 在学中に起業し、日越進出コンサルティングと輸出入コンサルティング、また技術者・実習生の紹介業、商品を外国の買い手に紹介する仕事などをしています。
日本は自分が生まれた国ではありませんが、私がこんなに成長できたのは周りに応援してくれる日本人がいたからです。とても感謝しています。 ベトナムは自分が生まれ育った母国なので、忘れられない大事な国です。将来の夢はベトナムと日本の懸け橋になることです。」
【RHEP(難民高等教育プログラム)とは? 】
RHEPとは、高等教育へアクセスのない難民に対して大学における4年間の学部教育の機会を提供するプログラムです。日本では関西学院大学、青山学院大学、および明治大学がこのプログラムを通して、日本に住む難民の学生を受け入れています。また今年5月、新たに津田塾大学がこのプログラムへの参加を表明しました。
現在、日本に滞在する難民の多くが経済的理由などのために、高等教育を断念せざるを得ない状況に置かれています。その結果、何らかの高等教育を受けた人に比べて雇用機会が限定されています。奨学金と生活費を支援するこのプログラムは、厳しい生活を送りながらも大学で知識や専門性を身につけたいと強く望む難民の学生に大きな希望を与えるものです。
MORE STORIES
ジャファル・アタイさん
「沢山勉強して今度は自分が助ける立場になりたい」
ヘシィーさん
「困っている人がいたら助ける そんな人になりたい」
ケイト・ブランシェットが出会ったアフメッド
パイロットになることを夢見る少年アフマッドと出会う