学生 兄 詩人

「紛争で家を追われました」

ヘイニー、21歳: 「2年前、私はシリア紛争によって家族とレバノンへ逃れてきました。シリアから持ってきたのは高校の卒業証書と幸せな思い出だけ。友達のこと、楽しかったこと、温かい家のこと、幼少期のこと、学校のこと――。
友達と一緒に学校に行く僕を、笑顔で見送ってくれた母。そんなシリアでの朝が恋しい。あの頃は本を読んだり、詩を書いてばかりいました。夢をかなえる一歩手前でした。それなのに紛争のせいで僕の人生はめちゃくちゃになってしまいました。
もしあなたが僕の頭の中を覗いたら、『希望』という題の詩集を書いている僕を見つけるでしょう。」

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Hany holds his most precious possession – his high school diploma certificates. "These are my life, they are my future. I left everything behind in Syria, but not these," says the young man, seen her at the entrance to his current home in Lebanon. (c) UNHCR / A. McConnell / 2014

Ashraf

Hany’s brother Ashraf loves to run around the settlement. But his family says he is also scared by loud noises and still seems traumatized by the memories of Syria. (c) UNHCR / A. McConnell / 2014

Selfie

Hany takes a “selfie” photo on a mobile phone of himself and Ashraf in the family shelter in the Bekaa Valley. “The mobile has become my best friend. I spend hours and hours with it. I use it for writing and reading and communication,” says Hany. He says it links him to people around the world and helps occupy his time. (c) UNHCR / A. McConnell / 2014

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ヘイニーは21歳、レバノンのベカー渓谷で避難生活を送っている。シリア紛争の前までは、ヘイニーは充実した生活を送っていた。高校ではバンド活動に明け暮れ、大学生活を夢見ていた。ホムスの閑静な地区に家族と暮らしていて、部屋から外の木を眺めては詩を書いていた。
弟のアシュラフはシリア紛争が始まった2011年3月15日に生まれた。そのちょうど20日後、家の近くまで攻撃が迫った。爆弾が落ち、窓ガラスが震えた。「一年半の間、私たちはほとんど家から出ることができませんでした」ヘイニーの母は振り返る。「家族全員狭い部屋で息を潜め、食事をし、眠りました」ある日、ヘイニーの叔父と叔母、いとこが殺され、次は自分たちかもしれない、と恐れた彼らはとうとう家を出ることを決めた。
家族が避難した後にホムスの自宅は破壊され、略奪された。ヘイニーが持ち出せたのは高校の卒業証書だけだ。「これは僕の人生そのもので、未来です。シリアに全てを置いてきましたがこれだけは持ってきました。」

ヘイニーは単調な生活から抜け出すためにまた詩を書き始めた。「詩に全ての感情を込めています」と彼は言った。

シリア紛争により国民の半分が非難を余儀なくされ、およそ400万人が難民認定を受けている。

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