母親 シェフ ダンサー

写真家、ヘレナ・クリステンセンたくましく生きる女性マリベスと出会う

デンマーク出身の写真家、ヘレナ クリステンセンがUNHCRが活動するコロンビアを訪れ、ある女性と出会った。その女性の名はマリベス。治安が不安定なコロンビアで生きるパワフルで勇敢な女性だ。

ヘレナはボゴタ郊外のスラムに住むマリベスを写真におさめた。彼女は何度も避難を余儀なくされた経験を持つ。マリベスも他の避難民と同様、多様な顔を持つ。彼女は母親、シェフ、そしてダンサーなのだ。

ヘレナ:「私たちはソアチャというボコタから一時間離れた街でマリベスというすばらしい女性と出会いました。シェフでありダンサーとしても働いているマリベスは4児の母でもあります。マリベスが作るコロンビアの伝統料理は絶品です。チョコと呼ばれる伝統的な踊りを踊るのが好きでダンス教室を開いています。彼女は踊っていると心を解き放ってまるで別世界にいるかのようで幸せな気持ちになれると言っていたました。

HelenaMaribethMainshot

Maribeth dances outside her house in Soacha, Colombia. She says “my spirit is free when I dance and am in another world”. (c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015

HelenaSoacha5

Helena Christensen photographs Maribeth dancing outside her house. (c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015

IMG_0648

Maribeth's daughter Marilyn (8) studies in the local school. She also helps her mum cooking of traditional Choco food. (c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015

HelenaMaribethfamilyshot

Maribeth and her children in their home (c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015

HelenaMaribethinkitchen2

Maribeth in her kitchen. "She sells incredible tasting dishes made with rice, meat and lots of spices, wrapped and steamed in banana leaves," tells Helena .(c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015

HelenaSoacha1

Maribeth and the family look at Marilyn's homework with Helena. (c) UNHCR/ Helena Christensen/ 2015


マリベスは太平洋に面するチョコ県から7歳の時に避難した。武装勢力に母親と姉を殺された時だった。それ以来、故郷に戻ることはなかった。

「戻るのが恐ろしかったし、時間も経ちすぎていたわ。」

マリベスには今、夢がある。チョコ県の伝統料理レストランをひらくこと、そして地元の子どもたちのためにダンス教室をもっと開くことだ。
ヘレナ:「たくさんの素晴らしい人々と出会えてとても感動しました。世界難民の日は、世界にたくさんのごく普通の人たちが異常な事態を乗りこえているという事実を伝えてくれる日です。それぞれの体験はつらくて苦しいものだけど、みんな勇気と忍耐力で恐怖に立ち向かっています。彼女たちの話を聞いて私は多くを学ぶことが出来ました。こうしたストーリーや、写真は多くの人々の心に響くはずです。たくさんの人に届くことを願っています。」

コロンビアでは武装グループとの数十年にもおよぶ長く激しい対立や麻薬カルテル、人権の著しい侵害により570万人以上の国内避難民となっている。また国内避難民は性的暴行の危険にさらされており、UNHCRは保護を行っている。

MORE STORIES

シェアありがとうございます!

もっと出来ること:

キャンペーンをサポートする – バナーやポスターを使う

サポートする

UNHCRの最新ニュースを読む – メールニュースに登録する

サインアップ

寄付する

今すぐ寄付

×